2023.07.14
バリアブル印刷（可変データ印刷）とは？DMで使うメリットや活用ポイントを解説します

バリアブル印刷という言葉をご存知でしょうか。バリアブル印刷は、一律に同じ内容を印刷するのではなく、部分的にお客様ひとりひとりに合わせた情報を組み込むことができる印刷技術です。

最も分かりやすい例は宛名印刷です。送り先の名前や住所は個別に印刷されますよね。この技術を応用し、DMの文面中にも個別の印刷ができると考えればわかりやすいかと思います。

例えば、パンフレットやチケットのナンバーリング、お客様の購買ポイント、クーポンコード、担当者の写真などもバリアブル印刷を使えば、宛先ごとに変えることができます。

今回は、そんなバリアブル印刷のメリットや利用するポイントをご紹介します。

バリアブル印刷の活用イメージ

まずはじめに、バリアブル印刷がどういうものなのか、改めて画像で解説します。

バリアブル印刷のイメージ

この画像のように、バリアブル印刷は、お客様ポイント情報やプレゼントコード、QRコードや写真画像に至るまで、実に様々な箇所に利用できることがわかると思います。

こういった「お客様ひとりひとりに向けて作られた情報」は、一般的な印刷物と比べてDMで利用する際に大きなメリットがあるのです。

バリアブル印刷を利用するメリット

お客様ひとりひとりに合わせたメッセージ

バリアブル印刷を使用することで、個々の受取人に対してパーソナライズされたメッセージを提供することができます。受取人の名前や購買履歴などの情報を活用し、彼らの関心やニーズに合わせたコンテンツを提供することで、より効果的にメッセージを伝えることができます。

反応率が高い

バリアブル印刷によって、一般的な一斉送信のDMと比べて、受取人の関心を引きやすくなります。個別の情報や特別なオファーを含めたパーソナライズされたDMは、受取人にとって関心深いものとなり、興味を引き起こす可能性が高まります。その結果、高い反応率やレスポンス率を期待することができます。

ターゲティングの精度向上

バリアブル印刷では、顧客データやターゲットリストを活用してターゲティングを行うことができます。例えば、性別や年齢、居住地域など、受取人ごとに異なる属性や購買履歴に基づいて、特定のセグメントに向けたDMを作成することができます。これにより、より効果的なターゲティングが可能となり、マーケティングの精度が向上します。

効果の測定と改善

バリアブル印刷を利用したDMキャンペーンでは、QRコードをお客様ひとりひとり個別のコードにすることで、効果の測定と改善が比較的容易です。個々の受取人に異なるバージョンのDMを送信するため、どのメッセージやデザインが最も効果的であるかを評価することができます。
DMの効果測定については、詳しくはDMマーケティングサービスQR-DMのページをご覧ください。

バリアブル印刷のデータ作成方法は？

バリアブル印刷は、顧客ごとに異なるデータを用意する必要があるため、作成が大変な印象があるかもしれません。しかし、ご用意いただくデータは意外とシンプル。

通常のDM印刷でも利用する宛名データ（送り先の氏名・住所等）に、可変にしたい内容の項目を追加していただき、そこにデータや数値をご入力いただくだけです。
また、画像を可変にしたい場合は、画像のファイル名をご入力ください。

その他には、デザインデータと、変更箇所の指示原稿をいただくだけで、お客様ひとりひとりに合わせたバリアブル印刷を実現することができます。

バリアブル印刷を活用しよう

DMの開封率は反応率は、「多数の人に送られているもの」か「自分宛」かによって大きく異なります。

「一般的なＤＭと比べてパーソナライズされたタイプのDMを開封・閲読してみたいと答えたのは、開封意向あり計46.5％、意向なし計20.0％となり全体的にはパーソナライズされたタイプのＤＭの方が訴求力が高いという傾向が見られた。」
引用元：一般社団法人日本ダイレクトメール協会「DMメディア実態調査2022」報告（要約版）

また、行動喚起率についても、以下の通り本人宛は20%もの高い割合となっています。

DM行動喚起率