2023.1.12
『今でも、あの時の彼がここにいる』
中学生の頃、隣のクラスで、話もしたこともない彼からラブレターを貰ったことがあります。その手紙を今でも大切にしているのは、自分のことを好きになってくれたことへの感謝の気持ちと、嬉しかった思い出を残しておきたいから。
心に残るラブレター
その手紙は、何回も書き直した跡が残っていました。
こんな私の為に一生懸命考えて書いてくれて、勇気を出して渡してくれたのだろうなあと。
この一枚の紙が、私にとって何にも代えがたい宝物になっています。
デジタルコンテンツが、盛り上がる陰で、紙媒体によるコミュニケーションは、減少してきています。しかし、いまだに紙媒体で存在し続けているのは、なぜでしょうか?
それは、紙媒体だからこそできることがあるからなのでは?
五感への刺激
紙の良さを改めて感じるのは、手元に置けること、
後で見ようと思った時にすぐに手に取ることが出来ること。
実際に触ることで紙の感触を味わうことができること。
紙の厚さや、表面の質感や、重量感、匂いなど五感が刺激され、記憶に残るということ。
デジタルで簡単にメッセージが、送れるこの時代だからこそ、
個人に宛てた手紙には、その方からの思いや、考えてくれている時間も感じられ、感謝の気持ちでいっぱいになります。わざわざ便箋を選ぶ時間、伝えたいメッセージを考える時間、それを便箋に書く時間、ポストに投函しに行ってくれた時間。
その時間は、相手が、自分の為に費やしてくれた時間です。
そう思うと本当にありがたいです。
時間が経過しても、その手紙を読み返すたび、あたたかい気持ちになったり、勇気をもらったりできるのが、紙の良さでもあります。
心に残るラブレターを誰かに書いてみませんか?