2023.7.10
メールの「Reply-To」機能を知ってますか?
IT推進室の西川です。
皆様はメールで「Reply-To」を使ったことはありますか?
「Cc」や「Bcc」などは「知っていて当然」レベルの機能ですが、「Reply-To」はあまり使われないように思います。
そこで今回は「Reply-To」について解説したいと思います。
「Reply-To」は返信先を指定する機能です。送信は「abc@example.com」からするけど、返信は「123@example.com」にしてほしい場合に使用します。
例えば、私はお客様に対して、デザインや宛名に関するご連絡をすることがあります。その内容は「宛名担当からレイアウトサンプルを送っていますが、ご確認状況はいかがでしょうか?」といったものです。
この返信やその内容は最終的に「宛名担当」へ伝えたいもので、比較的急ぎの場合が多いです。このような場合、「Reply-To」に宛名担当のアドレスを入れておくことで、返信が直接宛名担当へ送られます。
こうすることで、たとえ私が席を外していても宛名担当が返事を受け取ることが出来ます。
しかしこれだと、「Ccと何が違うの?」と思われるかもしれません。以下に「Cc」と「Reply-To」の違いを説明します。
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Ccに指定した場合:
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送信したメールは届く。
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返信されたメールは、Ccがついていれば届く。外されている場合は届かない。
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Reply-Toに指定した場合:
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送信したメールは届かない。
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返信されたメールは届く。
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Ccの場合、メールソフトの設定によっては、Ccが外れてToだけに返信されてしまう場合もあります。自分が「Ccつけて担当に届くようにしたし安心!」と思っていると、実際には自分にしか返信が来ず、担当から催促されるといった事態が発生します。
一方、Reply-Toではほとんどの場合、返信を押すだけで指定した「Reply-To」が送信先になるので安心です。ただし、自分(元の送信者)宛てには何も来ないため、「返信はあったかな? 担当に届いたかな?」と不安になることがあります。これに関しては、Ccを併用するか、Reply-Toに複数のアドレスを指定する他に方法はありません。
また、「Reply-To」を使う際の注意点としては、間違ったアドレスを指定すると「届かない」「関係ない人に送ってしまった」といったトラブルが発生する可能性があります。利用する際は十分に注意しましょう。
以上が「Reply-To」の解説でした。
正直Ccで事足りてしまうのも事実ではありますが、もし機会があれば使ってみてください!