2025.03.6
DM(ダイレクトメール)印刷物をデザインするときの大事なポイント
前回の記事では、DM印刷物を作るときの、文章や写真の準備、レイアウトの考え方についてチラシを例に説明しました。
今回は、その次の段階として、DM印刷物をデザインするときの大事なポイントを解説します。DMハガキや同封するチラシなどを作る際にお役立てください。
ところで、印刷物作成の流れやスケジュールについて理解できていますか。「不確かだな」と思われる方は、まずは、記事『初めてのDM(ダイレクトメール)、まずは印刷物作成の流れとスケジュールの立て方を押さえよう』を一読されることをおすすめします。
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伝わるデザインにするために、押さえておきたい基本のポイント
印刷物のデザインといえば、「女性向けだからソフトな感じ」、「リラックスした雰囲気を出したい」など全体のイメージに注目しがちですが、伝えたい内容がきちんと伝わることも大事です。
伝わるデザインにするために、次のポイントを押さえましょう。
①目の動きを意識してレイアウトする
紙面を見るとき、横書きはZ型、縦書きはN型に、視線が動くと言われています。レイアウトする際は、目の動きを意識すると読みやすくなります。
②統一感をもたせる
統一感のある紙面は、いいデザインに感じます。強調しようと、たくさんの色を使ったり、図形を多用したりすると、安っぽいデザインに見えてしまいます。
<統一感をもたせるには>
- 整列させる
左右に整列させる場合は、左揃え・右揃え・中央揃え。上下の整列は、上揃え・中央揃え・下揃え。整列させることで、すっきりと見やすいデザインになります。 - グループでまとめる
同じ種類の要素や、関連性の高いものは、文字や色、囲み枠などを揃えて、グループ化します。
③メリハリをつける
統一感のあるデザインは大事ですが、すべての要素が同じように並んでいると、何を見ていいのかわからず、興味をもたれない紙面になりがちです。
注目してほしい箇所は、画像を大きくする、文字色を変える、マークを付けるなどして目立たせましょう。統一感のあるデザインにすると、メリハリをつけやすく、アピールしたいことを強調できます。
④余白を入れて見やすくする
余白が少ないと窮屈な感じを与え、読みづらくなります。文章の行間を詰め過ぎないように気を付け、関連する文章や図表・写真はグループ化して周りに余白があると見やすくなります。
下のように、統一感がなく、余白の少ないデザインは、内容がわかりづらいですね。
左揃えにして、関連性の高いものをグループ化して統一感をもたせ、適切に余白を入れました。伝わりやすくなったのではないでしょうか。
印刷物のデザインで避けたいこと
プロのデザイナーは意図して行うことがありますが、一般的に次のことは避けた方がいいでしょう。
●複数のフォントを使ってしまう
ゴシック体と明朝体が混じっていたり、目立たせたいフレーズにポップなフォントを使ったりなど、複数のフォントを使うと、乱雑な印象を与えるので避けましょう。
また文字を装飾すると、チープな印象になりがちですから多用しないようにしましょう。
●いろんな色を入れてしまう
プロでも色数の多いデザインは難しいもの。使う色を3色までに絞ると、まとまりのあるデザインに見えます。
配色の比率は、背景などのベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%にすると、バランスよく見えると言われます。
●印刷物の端に文字や図を置いてしまう
印刷物の端ギリギリまで文字や画像を入れると切れることがあります。ほとんどの印刷会社では、大きな用紙に印刷した後で断裁するためで、用紙を何枚も重ねて断裁するので、仕上がり線から多少ずれが生じます。印刷物の紙の端から最低3ミリは内側に配置する必要があります。
仕上がり線や文字切れ線などについて、記事『DM印刷データのガイド線について徹底解説』にまとめていますので、ぜひお読みください。
デザインに便利な無料テンプレートサイトを紹介
デザインが苦手な方は、デザインの無料テンプレートを活用してはいかがでしょう。
無料テンプレートを提供しているWebサイトの一部を紹介します。各サイトでデザインの種類や機能が違いますから、比較して使いやすいものを選んで利用してみてください。
- デザインAC
多彩なテンプレートから選べ、様々な機能が無料で使えます。 - マイクロソフト「Officeテンプレート」
WordやPowerPointで作るチラシのテンプレートが揃っています。 - Canva
チラシやハガキなど様々なテンプレートがあり、画像素材も豊富です。 - PIXTA
イベント、美容、セールなどカテゴリーからも探せます。
DMのデザインにこだわりたいときは
DM印刷物をデザインするときの大事なポイントをお伝えしましたが、いかがでしたか。「見た目よく仕上げたい」「デザインする時間がない」と思われるときは、デザインの外注をおすすめします。
デザインの外注先には、広告代理店、デザイン会社、印刷会社、DM発送代行会社などがあり、それぞれ特徴が異なります。外注先選びについては記事『DMの印刷デザインを依頼するとき、外注先を選ぶポイントと制作の流れ』をお役立てください。
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