2023.09.11
DM印刷データのガイド線について徹底解説

DM発送で必ずと言っても良いほど必要な印刷データ。自分で作ったり、デザイナーさんに依頼する方が多いのではないでしょうか。

そんな皆様に質問です。このテンプレートの正しい使い方、ご存じですか?
これは印刷会社でよく使われているテンプレートなのですが、これの使い方をしっかり理解しておかないと、「思ってたのと違う!」「何でこんなことになるの!?」といった問題が多発してしまいます。

そんな問題を未然に防ぐために今回は、知っておくと役に立つ、印刷データの「ガイド線」について詳しく解説したいと思います。

まず最初に、このテンプレートには「トリムマーク(トンボ)」と「ガイド線」の2種類が存在しており、3本の青い線がガイド線となっております。

3本の線にはそれぞれ名前ついており、内側から「文字切れ線」「仕上がり線」「塗り足し線」です。


※会社や人によって、上記の名前とは違う場合もございますが、ここではこの3つの名前を使います。

次に、これからガイド線について解説していくうえで、皆様に知っておいてほしい「印刷会社の断裁の仕方について」ご説明したいと思います。

ほとんどの印刷会社では、印刷データを仕上がりサイズより大きな用紙に印刷し、印刷後に仕上がりサイズに断裁する。という方法をとっております。
ただ、この方法には1つ問題点があり、断裁する際に同じ印刷物を何枚も重ね、機械や人の手で一気に断裁するため、仕上がり線の位置から多少のずれが生じてしまうのです。(これを断裁ずれといいます。)

しかし、そんな断裁ずれが起こってもガイド線のルールさえ知っていれば、不良品ができるなんてことはありません!

それでは前置きが長くなりましたが、3本のガイド線について詳しく解説していきたいと思います。

①文字切れ線


まず「文字切れ」とは、仕上がり線ギリギリに配置された文字や画像が、断裁ずれによって切れてしまうことを言います。
一般的な対策として、断裁の際に切れてほしくない文字や画像は、仕上がり線から3mm以上内側に配置することを推奨されています。印刷会社によっては文字切れ線より外側に文字などがあると、不備データと扱われ、作業がスムーズに進まない可能性もあるため注意しましょう。

 

②仕上がり線


名前の通り仕上がりサイズの目安線で、この線があることによって、デザインをする際に仕上がりのイメージがしやすくなります。また、他のガイド線(文字切れ線、塗り足し線)の基準にもなっていますので、デザインをする際は必ず引くことをオススメします。

③塗り足し線


「塗り足し」とは、仕上がり線よりも3mm以上外側に作る、裁ち落とされる部分のことで、白いフチのない印刷(紙の端まで色や写真を印刷したい場合)には、必ず塗り足しが必要になります。
なぜ裁ち落とされるのに塗り足しを作る必要があるのかというと、上記で説明した断裁ずれによって印刷物の端に余白ができる可能性を無くすためです。

以上がガイドについての解説になりますが、いかがでしたでしょうか?

デザインを自分で作る方はもちろん、デザイナーさんに依頼する方もガイドについて知っておくことによって、印刷不備の問題を事前に防ぐことができます。

無駄なお金、無駄な時間を無くすためにも、ぜひ皆様ご承知おきください。
この記事が皆様のお役に立てると幸いです。

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