2022.12.8
愛読書
こんにちは、営業サポートの阿部です。
秋も終わりに近づき、肌寒い日が続いていますね。
皆さんはどのような秋を過ごしましたか?
私は相変わらず、読書の秋を満喫していました。
社会人になってから本を読む習慣が減ったのを改善すべく、今年中に100冊の小説本を読むという目標を立てました。
今年の9月中旬から始め、11月末の時点で120冊を超えました。
いつしか、1日1冊の本を読むという習慣に変化しています(笑)
前置きはさておき、今回は私の愛読書を紹介していきたいと思います。
愛読書とは「何度も繰り返し読む本」という意味です。
今回紹介する作品は10年以上前に出会ったもので、私の中で一番付き合いの長い作品となっています。
タイトル 秘密の花園 作者 フランシス・ホジソン・バーネット あらすじ インドで両親を亡くしたメアリは、英国ヨークシャーの大きな屋敷に叔父に引き取られる。そこで、病弱な従兄弟のコリン、動物と話ができるディコンと出会う。3人は長い間、誰も踏み入れることのなかった「秘密の庭」を見つけ、その再生に熱中していくのであった。
バーネットと聞いて「小公女」という作品を想像する方もいるのではないでしょうか?
今回は「秘密の花園」という作品の紹介ということで、本の内容に触れた話をしていきたいと思います。
秘密の花園は1911年に初版が発行されたイギリスの児童文学です。
日本でも数多くの翻訳された本が出版されていますが、初版が発行された当時の反響は大きくなかったようです。
「秘密の花園」という作品が世界で児童文学の名作として位置づけられるようになったのは、1960年代になってからだと言われています。
秘密の花園の作品の大きなポイントは登場人物の「成長」です。
周囲の人たちに忘れられて孤独に陥った主人公 メアリ、自分は病気であると絶望していたコリンという少年の2人の成長に何度も励まされました。
「荒れ果てた庭の再生」という出来事を通して、様々なことをメアリたちは学んでいきます。
メアリとコリンの成長に触れつつ、作品の魅力を紹介していきます。
①メアリの成長
「愛されない」ということがメアリに当たり前のことであったものの、ディコンをはじめとする人々の優しさや豊かな自然の恩恵を受けて成長していきます。
ヨークシャーに来る前のメアリは使用人に対して暴言や差別的なことを口にしていたものの、色んな感情等を知ることで庭や人に対して素直な感情を見せるようになりました。
後に出てくる、コリンの成長のきっかけとなった人物がメアリになります。
自分のことしか考えてこなかったメアリがコリンを元気づけるために奮闘する姿がより、メアリの成長を実感できます。
②コリンの成長
コリンが秘密の花園を初めて見て「ぼくはずっと生きる。ずっとずっと生きるんだ!」と口にする場面があります。
未来がないと決めつけていたコリンが希望を見つけた瞬間だと、私は思っています。
後ろ向きだった思考は前向きになり、何事に対しても楽しそうな様子を見せるようになりました。
メアリがコリンと出会った頃は癇癪やヒステリーを起こしていたものの、その面影がなくなる程にコリンは大きく変わっていきます。
秘密の花園に足を踏み入れてからのコリンは自分の意志を強く持ち、努力を積み重ねました。
実現したい「身体が強くなる」という望みを定める為にコリンが行ったこと。
・ 繰り返し唱える
・庭を歩いて一周する
・身体を強くするための体操をする
上記の内容をコリンは毎日行いました。
1つのことに対して夢中になれる、目標を達成する為に努力する姿勢が、子どもの時に読んだ時だけでなく大人になっても憧れだったりします。
③風景の描写
この作品は登場人物だけでなく、花園をはじめとする風景の描写も魅力の一つです。
秘密の花園が再生する頃には、メアリとコリンは先程挙げたように成長しました。
花園の復活がメアリたちの成長を象徴するものになっていると、私は思っています。
実際に行って景色を見てみたい、そう思わせてくれる作品です。
④児童文学としての魅力
児童文学と聞くと子ども向けのイメージが強いと思いますが、大人になっても読み返してみると新たな発見があります。
初めて読んだ当時は何となく印象に残っていた描写も、どのような時代背景で描かれたものなのかがわかるようになり、作品へ対する思い入れも変化していきました。
年齢を重ねるごとに違った見方や考え方が生まれるのも、児童文学の良さではないでしょうか。
今回紹介した内容以外にも、この作品には沢山の魅力があります。
気になった方は是非、読んでみてください!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
コメント投稿フォーム
コメントが1件あります。
9月に年内100冊読破という目標設定も凄いが現在1日1冊というペースが驚きです‼️速読ですか⁉️