2024.09.27
ふと開けて読みたくなるタイミングで、DM(ダイレクトメール)を届けるために
届いた瞬間、すぐに読んでみたくなる。そんなDMにするには、受け取る方のタイミングのいいときに届けることが肝心です。そこで今回は、DMの効果的なタイミングを考えるヒントについて、個人向けDMと法人向けDMで分けて紹介し、タイミングの悪い時期についてもお伝えします。
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個人向けDMの効果的なタイミング
個人向けDMで効果的なタイミングを紹介しますので、目的・ターゲットに適した発送時期を考える際にお役立てください。
・ボーナス前の5月・11月頃
ボーナス前は購買意欲が高まるとき。一般的に、夏のボーナスは6月~7月、冬のボーナスは12月に支給されます。直前ではなく、「どう使おうか」と検討しているとき、夏は5月半ば過ぎ、冬は11月初め頃に届くといいでしょう。
・初回利用の後
初めて利用された方に、感謝の気持ちを伝えるとともに、次回の利用につながる特典(割引クーポンなど)を送ります。一人一人に合わせたメッセージや情報を入れると特別感が出ますから、手書きや、1枚ずつ異なる文字・画像が印刷できるバリアブル印刷もおすすめです。
・特別な記念日
誕生日や、初めての利用から1周年記念など、お客様の特別な日のほか、創業○周年、商品誕生○周年なども良いタイミングです。記念日にマッチした企画や特典などを考えると、さらに効果が高まります。
・商品・サービスに合わせた時期
季節性のある商品・サービスを訴求するDMなら、季節が変わる1カ月前には届けたいもの。健康食品や基礎化粧品などは、なくなる頃にリピートを促すDMを送ります。
・季節のご挨拶
年賀状や暑中見舞い、クリスマスカードなど季節の便りは、抵抗感なく受け取ってもらえるため、既存顧客との関係強化だけでなく、休眠顧客へのアプローチにもおすすめです。クリエイティブに力を入れて、美しい絵柄のポストカードや楽しいポップアップカードなど、手元に置いておきたくなるものにすれば、効果が期待できるでしょう。
・年中行事や風物詩など
年中行事や風物詩などもDMのタイミングとして活用できます。主な行事のほか、風物詩や風習などをキーワードとして挙げますので参考にしてください。
月 | 行事 | キーワード |
1月 | 正月、七草、成人式 | 初詣、福袋、新年会、振袖・着物、受験関連 |
2月 | 節分、立春、建国記念日、バレンタインデー、天皇誕生日 | 恵方巻、卒業式、謝恩会 |
3月 | ひな祭り、ホワイトデー、春分の日 | 春休み、お彼岸、卒業式、転勤、引っ越し、桜前線、お花見、花粉症対策 |
4月 | 新年度、昭和の日 | 新生活、入学式、ゴールデンウィーク |
5月 | 憲法記念日、みどりの日、こどもの日、母の日 | ゴールデンウィーク(大型連休)、旅行、紫外線対策 |
6月 | 父の日、夏至 | 梅雨入り、上半期トレンド、食中毒対策 |
7月 | 七夕、海の日、土用の丑の日 | 梅雨明け、夏休み、お中元、ボーナス、暑中見舞い、夏祭り、熱中症対策 |
8月 | 立秋、山の日、お盆 | 残暑見舞い、夏休み(自由研究)、夏期休暇、帰省、花火大会 |
9月 | 防災の日、敬老の日、秋分の日 | シルバーウィーク、お彼岸、中秋の名月 |
10月 | スポーツの日、ハロウィーン | 運動会、秋の行楽、仮装パーティ、○○の秋 |
11月 | 文化の日、七五三、勤労感謝の日 | ボージョレ・ヌーボー解禁、文化祭・学園祭、紅葉シーズン |
12月 | 冬至、クリスマス、大晦日 | お歳暮、大掃除、正月準備、年賀状発送、下半期トレンド、1年の振り返り |
法人向けDMの効果的なタイミングを考えるとき、意識したいこと
法人向けDMの効果的なタイミングは、企業規模・業種・部署によって大きく違うため、ターゲットの業務を理解することが大事です。タイミングを考えるとき、意識したいことを紹介します。
・予算準備の開始時期
企業へのアプローチには、予算策定のスケジュールを意識しましょう。
大手企業(3月決算の場合)は予算案提出が早く、10月頃から来期の予算準備が進みます。中小企業は決算月の3カ月前から来期の予算準備が始まります。予算準備が始まる前にアプローチできれば、来期の予算案に入れてもらえる可能性があります。
ちなみに、決算月が多いのは3月ですが、小売業は2月決算が多いなど業種によっても異なります。
・送付する部署の年間スケジュール
企業規模・業種だけでなく、部署によっても年間のスケジュールは異なります。例えば、人事部の採用担当者にDMを送るときは新卒採用スケジュールを調べるなど、目的・ターゲットに合わせてタイミングを検討します。
繁忙期に届くと開封率が下がる可能性があります。経理部は月末・月初、3~5月が忙しいと言われますが、ターゲットの繁忙期を避けることも大切です。
・年間の予定をタイミングのヒントに
月ごとの主な予定を紹介しますので、DMのタイミングを考えるヒントとしてお役立てください。
※企業規模、業種、エリアなどにより異なる場合があります。
1月 | 仕事始め、年始の挨拶回り、新年会、年賀状の返礼 |
2月 | 新卒採用準備 |
3月 | 新卒採用広報活動、会社説明会、送別会、確定申告締切、本決算(3月決算企業) |
4月 | 新年度、入社式・研修、歓迎会、人事異動、ゴールデンウィーク |
5月 | ゴールデンウィーク |
6月 | 新卒採用選考活動 |
7月 | 全国安全週間、賞与支給、お中元発送・礼状、暑中見舞い |
8月 | 夏期休暇 |
9月 | 防災の日、シルバーウィーク |
10月 | 内定式、全国労働衛生週間 |
11月 | お歳暮発送 |
12月 | 賞与支給、年賀状発送、年末調整、忘年会、仕事納め、年末年始休暇 |
DMのタイミングの悪い時期
個人向けDM、法人向けDMに共通する、タイミングの悪い時期があります。
・大型連休中または直前
ゴールデンウィークや夏期休暇、年末年始休暇などの間は、不在のことが多く、法人では休みに届くこともあり、回避した方がいいでしょう。また連休前は何かと慌ただしく、開封されなかったり、連休中に忘れ去られたりということがあるので、こちらも避ける方が得策です。
・年末年始の発送
年末年始は忙しい時期で、普段よりも開封されない可能性が高くなります。また、郵便局やDM発送代行会社などは繁忙期のため、通常より日数がかかることが予想され、希望の期間に届けることが難しいでしょう。
年賀状は例外です。指定期間内に出すことができれば、年始(三が日)に届きます。お年玉付き年賀はがきなら、保管して見返されることが期待できます。
効果的なタイミングで届けるために大事なこと
DMの効果を左右するタイミングについて、個人向けDMと法人向けDMで分けて説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
効果的なタイミングで届けるには、スケジュール管理も大事。DM発送のプロセスは、DM内容決定(目的・送付先・発送日・予算)、デザイン制作、印刷、発送作業などがあり、思いのほか時間がかかります。年間・月間スケジュールをしっかり立てて進めることが肝要です。
DM発送のスケジュールに関しては、記事『ダイレクトメール(DM)を希望の期間に届けるための、DM発送代行のスケジュールと注意点』も参考にお読みください。
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