2023.08.2
DMハガキ作成で知っておきたい、定形郵便のルールと郵便割引について
DMハガキの大きなメリットは、送料が安いことですが、そのためには定形郵便のルールを守る必要があります。さらに、郵便割引を利用できれば、送料をもっと安くできます。今回は、DMハガキを作るときに気を付けたい定形郵便のルールと、郵便割引について紹介します。
※DM発送代行の料金を知りたい方は、DM料金表・費用見積りをご利用ください。
定形郵便のルールにご用心
定形郵便には様々なルールがあります。DMハガキの送料を抑えたいときは、規格外にならないように気を付けて作りましょう。
<ハガキ宛名面のルール>
●「郵便はがき」「POSTCARD」を必ず表記
表示がないと、第一種郵便物として扱われてしまい、郵便料金がアップします。
●横のハガキの切手の位置
縦のハガキを右に90度回転させて横位置にします。切手の位置は右上になります。
●宛名面のデザインスペースは半分まで
宛名面をデザインする場合は、下部の2分の1の範囲に収めます。上部までデザインスペースを広げないように気を付けましょう。
●背景の色
宛名面は届け先の情報が読み取れるように、背景は濃色を避け、白や淡色にします。
●郵便番号枠の色
郵便番号枠は入れなくても問題はありませんが、入れる際は規定の場所に配置し、朱色または金赤色と決められています。
<ハガキのサイズと重さ>
定形郵便のハガキの最大サイズは107×154mm、最小サイズは90×140mmです。なお、郵便ハガキは100×148mmです。
重さは2~6g。軽すぎても重すぎても定形外になるので、用紙選びは気を付けましょう。圧着ハガキも重量オーバーにならないように注意します。
<ハガキの形状・加工について>
[定形外になる形状・加工]
×長方形以外の形状 ×穴あけ加工 ×角丸加工
[定形で送れる加工]
〇エンボス加工 〇箔押し加工 〇ミシン目加工
※切手や宛名の箇所に重ねないなどの注意が必要です。
郵便割引でもっと安く送ろう
DMハガキをさらに安く送ることができる、3つの郵便割引を紹介します。それぞれ利用条件がありますので、どんなときに割引が使えるのか、チェックしてみてください。
<バーコード付郵便物>
同一内容の郵便物を同時に1000通以上出すとき、受取人の郵便番号や住所などを表すバーコードを印字して差し出す場合に適用される割引です。
・差出通数:1000通以上
・支払い方法は料金別納、料金後納、料金計器別納のいずれか
・割引率は3%
●割引利用の流れ
郵便物に受取人の住所を表すバーコード(カスタマバーコード)を印字します。
◎詳細は日本郵便「バーコード付郵便物」 。
<広告郵便物>
「商品の広告」、「役務の広告」、「営業活動に関する広告」を目的とした同一内容の郵便物を、同時に2000通以上出す場合、事前申請で認められると、割引が適用されます。割引率が大きいので、広告目的のDMは利用をおすすめします。
・差出通数:2000通以上
・郵便番号ごとに区分して郵便局に差し出す
・支払い方法は料金別納、料金後納、料金計器別納のいずれか
・割引率は差出通数などで変わり、はがきは8~33%の割引
★「バーコード付き郵便物」の割引と併用すれば、さらに郵便料金が安くなります。
[広告郵便物に該当しないもの]
商品などの広告を目的としない、年賀・暑中見舞いなどの挨拶状、広報誌、会合の案内、通知書、経理関係の書類、企画PR誌、政治・宗教広告、求人広告など。
~ちょっとややこしい話~
「店舗移転のお知らせ」などお知らせハガキは、広告郵便物ではありませんが、「このハガキを持参した方は20%割引」などの金銭的メリットがあれば、広告郵便物として認められるケースもあります。
●割引利用の流れ
① 事前の承認
印刷物の見本と承認請求書を取扱郵便局へ提出し、「広告」と認められれば、郵便局から承認書を受け取れます。
② 郵便局に差し出す
承認書、郵便物の見本、郵便物(今回はDMハガキ)を提出します。
◎割引率などの詳細は日本郵便「広告郵便物」
<区分郵便物>
広告郵便物に該当しない場合に利用できる割引です。同一内容の郵便物を、同時に2,000通以上出すとき、郵便番号ごとに区分けしておくことで適用されます。
・差出通数:2000通以上
・支払い方法は料金別納、料金後納、料金計器別納のいずれか
・基本割引率は3~6%で差出通数で変わる。さらに送達猶予承諾*1によって割引率がアップする
*1:送達猶予承諾とは、承諾する送達日数に対する余裕の程度のことで、送達日数に対して「割引」(余裕なし)、「特割」(3日程度の余裕をもたせる)、「特特」(7日程度の余裕をもたせる※5万通以上)のいずれかを選びます。
★「バーコード付き郵便物」の割引と併用すれば、さらに郵便料金が安くなります。
●割引利用の流れ
① 郵便物を郵便区番号ごとに区分します。
② 差出郵便局から渡される用紙に、郵便区番号と、送達日数の余裕の程度を記入し、郵便物とともに束ねて出します。
◎割引率などの詳細は日本郵便「区分郵便物」
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